【お知らせ:追記】CLAIRVOYANTS2016(翻訳付き)、について

:追記 お知らせ

へとへとになりながら、
CLAIRVOYANTSの結果発表を翻訳してみました。

 

そしてその前に私もふわっとしか知らなかったこのコンテストの概要をば……。

 

ポーランドのワルシャワにあるDwie Siostry という出版社が2年に1回開催しているコンテスト。それが“CLAIRVOYANTS”

「価値ある子どものための絵本と才能あるアーティストを発見する」というねらいで世界中のアーティストを対象に行われています。今回(2016年)はその第2回。

 

審査する団体は2つあり、一つは国際審査委員。もう一つは出版社審査委員。

国際審査委員はmain prize(大賞)1つと Honorary mention(勝手に審査員賞と名付けた)3つ。

出版社の審査委員はmain prize(大賞)1つと Honorary mention(審査員賞)2つ。

 

 

 

なんとわたくし、両方ともHonorary mention(審査員賞)とってました。すぎょい。

さっき気が付いた。昨日は気がついていなかった。

 

ちなみに私が出した絵本“Pupa and Beetle”

日本語で『サナギとカブトムシ』ですが、どちゃくそシュールな絵本です。

ナンセンスというよりかは、シュール。

絵が褒められていることもめちゃくちゃうれしいですが、

あの話が通った驚きがすぎょい。

かいつまんでストーリーはなしますと、

 

1、カブトムシがサナギに「そこで何しているの?」と聞く

2、サナギが「蝶々になるのを待っているんだ!若者はそんなことも知らないのか」とあきれながら答える。

3、「それは知ってるけど、どのくらいの期間で蝶になるか知ってる?」と聞くカブトムシ。

4、「知ってるにきまってるだろ!」と怒るサナギ

5、「でもそこにもう3年いるよ」というカブトムシ、驚くサナギ。

6、「で、君は一体何なの?」

 

ってな内容です。

詳しくはどこかで絵本の形にしてご紹介いたします。

しばしお待ちを。

まあいかんせんナンセンスというよりかは、シュールなので

審査員の方々が下さったコメントも、いいと思っていただいてるが、どこが良いか説明しにくそうだなぁ。という印象を受けました。男か女かわからなかったりね。すんません。

 

 

以下WEBサイト(clairvoyants_2016/winners)の本文の抜粋と私の訳です。

こんなこと書いてたんだ~とふわっと思っていただけたら嬉しいです。
私の部分だけしかないので、ほかの人の作品が見たい方はぜひHP行ってみてね。

ピンとこない訳はがっつり省いたりしているので7割程度の翻訳だと思ってくださいませ。
(あと多少違っても許しおくれ)

Winners of the CLAIRVOYANTS
2016 competition

In May 2016 the Dwie Siostry Publishing
announced the second edition of CLAIRVOYANTS – an international competition for
an illustrated children’s book project. We received 380 projects from 34
countries.The jury sitting took place in the
Podchorążówka (Officer Cadet School) building situated in the Royal Łazienki
Garden in Warsaw between 25th and 27th of January 2017. The entries were
evaluated by two independent juries.

2016年5月 Dwie Siostry(出版社)が、2回目の絵本の国際的なコンペ CLAIRVOYANTSをすることを発表し、34ヵ国 380の応募がありました。

審査は2017年1月25日と27日にワルシャワで行われました。

●国際審査委員

The
judges of the international jury – Monika Hanulak, Juraj
Horváth, Åshild Kanstad Johnsen and Grzegorz Kasdepke – awarded the 2500 EUR
main prize and three honorary mentions:

大賞と審査賞には2500ユーロを与える。

【審査員】

Monika Hanulak

Juraj Horváth

Åshild Kanstad Johnsen

Grzegorz Kasdepke

Main prize: ‘Robook’ by Dalia
Żmuda-Trzebiatowska, Poland

Honorary mention: ‘Ciąża’
(‘Pregnancy’) by Małgorzata Wojtkowiak, Poland

Honorary
mention: ‘Pupa and Beetle’ by Ayane Mitsuoka, Japan

Honorary mention: ‘Signs of Silence’ by
Rasa Jančiauskaitė, Lithuania

The
international jury’s verdict 審査員の全体評価

After
a brief and rather harmonious discussion, the jury reached its verdict and
decided to award one project with the main prize and to distinguish three other
with honorary mentions. The outcome of the jury sitting is an unanimous one,
however each of us has their own favourites. That is why we have divided
between ourselves the justification of our choices: each of the judges had
written their argumentation on the submission that they particularly liked or
whose virtues they found easiest to express. Therefore, although our
justifications are very personal, they reflect the team work hidden behind each
choice.

少し話し合いのあと、審査員は1つのメイン賞と3つの名誉賞を決めました。

審査員の結果は、全員が一致した一つと、それぞれのお気に入りです。

私たちがなぜ賞をわけたかというと、審査員は自分の特定の好みや美意識で選ぶからです。

したがって、審査は正当にもかかわらず、とても個人的です。

Honorary
mention: ‘Pupa and Beetle’ by Ayane Mitsuoki

Strange and funny, but also very understandable, even
though I don’t understand it. But I understand it.Funny characters, punch in
colours, the dialogue is superb and characters built, one is talking a lot, the
other talks very little, but in a firm way. Even though the dialogue is strange
I feel I’ve had these conversations with people before talking at someone/with
someone/past someone.And clearly Pupa is holding back some information? Or is
he/she a pupa? Will he/she be a butterfly, or is he/she something else? Is the Beetle curious about Pupa, or frustrated
because he/she doesn’t behave how he/she should.I really feel the imaginary
fits the text. It hit me. And I would have loved it as a child, and would have
loved to read it to a child. It’s perfect for me, but I realise it’s not for
everyone, but I guess that’s a part of the attraction.And it makes me wonder:
what is the deal with Pupa?My interpretation: He was a pupa going to be a
butterfly, but decided to just stay a pupa and he/she can’t really explain why,
and he/she is tired of having to explain himself/herself for others.

Yup. Just great! Love it. Sweet
& short!

Åshild
Kanstad Johnsen

変で面白いが、とても理解できる。たとえわからなくても、わかる。

面白いキャラクターとパンチのある色、会話も素晴らしい。キャラクターもたっている。
一人はたくさんしゃべり、もう一人は少ししかしゃべらない。
この会話は変だが、私はこの会話をだれかとしたり、話す前の人々と過去のだれかと感じた。(ニュアンスで感じ取ってね☆)

そしてサナギの情報を隠しているの?
サナギは男?女? 蝶々になるの?それとも他のもの?

カブトムシはさなぎに好奇心を持っている。もしくは失望しているのかな。
本当に創造力のふさわしい文章だと思いました。ピンときた。
子どもだったらこの話を愛していただろうし、子どもに読むことも愛していたでしょう。

私にとっては完璧。けれどすべての人がそうではないとよくわかる。
それでも私は魅力の一部で選びました。それに不思議な気持ちになります。サナギは一体何なのでしょう?

私の解釈では。サナギは蝶々になる。けれど彼はサナギのままでいることに決めた。そしてそれを説明できないのは、ほかの人のために説明するの疲れるから。

うん。いい!すき!

Åshild
Kanstad Johnsen

 ●Dwie Siostry出版社審査委員

 The
Dwie Siostry Publishing jury – Ewa Stiasny, Jadwiga
Jędryas, Joanna Rzyska and Maciej Byliniak – awarded the main prize and
two honorary mentions. The winning project will be published by Dwie Siostry.

メイン賞と2つの審査賞。勝者の作品はDwie Siostryから出版する予定。

【審査員】

Ewa Stiasny
Jadwiga Jędryas
Joanna Rzyska
Maciej Byliniak

Main prize: ‘Signs of Silence’ by Rasa
Jančiauskaitė, Lithuania
Honorary mention: ‘Pupa and Beetle’
by Ayane Mitsuoka, Japan
Honorary mention: ‘Zwyczajna mowa w regionalnych słowach’
(‘Ordinary words in regional languages’) by Aleksandra Zaborska, Poland

The verdict of the Dwie Siostry Publishing
jury Dwie Siostry出版社審査全体評価

The 2016 edition of the Clairvoyant
competition for an illustrated children book has had a decidedly international
character: there were 380 submissions sent from 34 countries. Our verdict
reflects this geographic diversity: we’ve decided to award one main prize,
which is the book publication, and to distinguish two entries with honorary
mentions; each of these works comes from a different country.

 

絵本のための2016claurviyantコンテストには34ヵ国380作品の明確な個性がありました。

 

The first mention goes to the work entitled
‘Pupa and Beetle’ by a Japanese artist Ayane Mitsuoki. This one-of-a-kind humorous
book balances on a thin line that separate primitivism from minimalism and
eccentricity from genius. However, it is done with charm, brilliance and a
sense of humor that is irresistible. The entire work consists barely of 10
spreads, depicting just three simple elements: two characters and a tree.
Still, it’s enough to let something extraordinary happen, thanks to a superbly
crafted dialogue: surprising, ambiguous and, above all, irresistibly funny.

『サナギとカブトムシ』は日本のアーティスト三岡有矢音の作品です。
これはユーモアな本で、細い線でミニマニズム(※完成度を追求するために必要最小限まで省略する表現スタイル)そして奇妙天才。
すばらしい才能、そしてユーモアのセンス、大変魅力的だ。
作品全体がかろうじて10見開きでなりたっている。
描写はたった3つのシンプルな要素。2つのキャラクターと木。それでもいくつかの奇妙なことが起こる。
すばらしい会話表現。
驚き、あいまいさ、そしてすべての理解を超えて、面白さが抑えられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

あ~むっちゃ褒められてるなあ。
いろんな単語を使って「素晴らしい」って言われてる。

そして……

お気づきでしょうか……。

今のところこのコンテストの方と連絡を取っていないので(WEB情報のみ)

本当かどうか、これからどうしたらいいかわかりませんが

国際審査の方で賞金、出版社審査の方はポーランドで出版できるっぽい。

春頃に展覧会もあるっぽいよ。

ぽいぽいばかりで、いやになるけれど

本当かどうか、今からまた翻訳したり

英語の先生の力借りたり、きちんと連絡したり

調べなければいけないけれど

やったーーーーーーーーーーーー!!!!!

 

 

世界中でお仕事したいと思っていましたが、

その大きな第一歩を踏めました。

そして、私の絵や物語が、つまりは絵本が!

遠い遠い国で認められたといううれしさが爆発です。

すんごいガッツポーズしたもん。

 

しかし、喜ぶのはこれくらいにして

また次に向かって頑張っていきましょ~う。

(でも褒めてね)

あとこのコンテスト、日本では全然知名度ない上に
日本人の応募も今年が初めてなので(私以外にいるかも怪しい)
ウルトラ拡散してくれたらうれしいです。
賞とってんのポーランド人とリトアニア人と私だからね。
日本の皆様、ぜひともよろしくお願いいたします。




 

絵本『ゾウとイカとカエルとキリン』 作・絵 三岡有矢音
全国の未来屋書店、アシーネさんで販売中。

未来屋書店&アシーネ 店頭在庫検索サービス
上記URLから各店舗の在庫をご確認いただけます。

詳しくは各店舗までお問い合わせください。

また私個人からの発送になりますがBaseからもご購入いただけます。
合わせてご利用ください。

 


SARUYAMA WORKS in SUZURI

SUZURIにてTシャツなどオリジナルグッズを販売しています。ぜひご覧ください。