最初は私の説明したほうがいいんじゃないか
というわけで、サル山サル男について、です。
これ最近まで使っていたペンネームです。
めっちゃ覚えやすい。
のちにまた書くと思われますが
あたらしい創作絵本大賞を受賞した時はまだこの名前でした。
この名前の由来がなんともややこしい。
読め。
祖父の父、曾祖父がまだ満州にいたころ、
祖父の姉誕生。
まだ赤ん坊の祖父の姉が寝ている部屋をのぞくと
サルが連れ去ろうとしている。
あわててサルを追い払い、無事連れ去られることはなかった……。
というエピソードがまずある。
時は進み、私の母と母の妹誕生。
こどものころ、二人は架空人物を作ることにはまる。
名前もサインも考える遊び。
(今も覚えているのは さみもと るる だそうですよ)
あたかも現実にいるように架空人物の話をする母と母妹。
そこへサルのエピソードが投入され、
祖父の姉をそう呼んでいたかは定かではないが、
合わさりあって さる山さる男 誕生。
さらに時は進み、私誕生。
こどものころから長い間ずっと、母と母妹に
「さる山さる男にあいさつした?」
「さる山さる男会いにいかなな~」
と、あたかも現実に存在する話として聞かされる。
しかしその時点で祖父の姉は亡くなっている。
具体的なエピソードはでないし、
ただ久しぶりのあの人元気かな~のニュアンスしかないので余計存在がつかめない。
鰹節が生きているだとか、
サンタクロースの存在だとか、
いるよ……ね?
その話本当だよ……ね?
という、あの独特の
何が本当かわからないけれど信じる気持ち。
と、同じ感じで聞かされ続け、
信じ続けた得体も知らないさる山さる男。
ちなみに中学生くらいまで兄と二人で
いるの?いないの?どっち?と本気の問いを何度もした。
いつはっきりいない!とわかったかはわからないし、
祖父の姉がさる山さる男と言われれば、そうな気もするし
不安定な存在だった。
なっがいあいだずっと。
そして私が大学生になり、
課題で絵本を描く時のペンネームを考えることに。
あ!っと思い出したように
さる山さる男 に決定。
そのまま使うのもな、と思い
サル山サル男のカタカナにマイナーチェンジ。
なぜさる山さる男という名前ができあがったのか、
サルに連れ去られたエピソードも
自分が使うようになってようやく理解した。
そしてこのまま一生使い続けると思っていた。
が、しかし
大賞をいただき、出版にあたり
編集の人にまじ止められた。
今考えたらそりゃそうや……。
しかし全力で3カ月は悩んだ。
すんごいしんどかった。
いろんな作家の方にも聞いてみたが
みんな唸ってた……。
「もうちょっと考えたほうがいいね!」って
はい。
考えて考えて
諦めたように考えて
結果、本名でしたとさ。
オーライオーライ
けれどもどっこい、サル山サル男
すっごい気に入っているので
これからもちょこちょこ使っていく所存。
あと大賞のお祝いに
友達がサル山サル男のハンコを作ってくれて
ものすっごいうれしかったので
どんどん捺していきたい。
そして先代さる山さる男(祖父の姉)に
二代目サル山サル男(私)会いに行かないとね。
絵本『ゾウとイカとカエルとキリン』 作・絵 三岡有矢音
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